私と音和はいつも、屋上でお弁当を食べる。


「ねぇ。ねねちゃん。どーして嘘ついたの?」


音和が言ってるのは、彼のことだろう。


「私はあの人との記憶はない」


「また、そうやって逃げるの??」


わかってる。またあの時と同じ事を繰り返してる。