『アホか』と言わんばかりに
早瀬は反応した。

「お前、そん「初めてなの!」

「何、言ってんだよ…」

「私、今までやりたいと
思える事がみつからなかった。

部活だって習い事だって、
やりたいと思ったけど、

やりたいものがなかった。

だから、初めてなの!!
こんなにやりたいと思える事!

何ができるかわかんない。
さっきみたいに…

声かける事しか
出来ないかもしれない。

けど、私は早瀬に助けて貰った
カリがある。

このままじゃ帰れないし、
寝れなくて死んじゃう……」

私の熱い思いを聞いて早瀬は…

プハッと笑って言った。

「絢馬 高嶺ならいいよ。
ちょうどよかった。」