私は何を…
聞かされているんだろうと

眉間にしわを寄せて
瞬きを一度もせず固まった。

「だからって…あぁなるの?」

「昨日聞いただろ…心友から。
ハーメルンの笛吹き男の話。」

私は固まった頭をギシギシと
動かして、頷いた。

「あの話は少しあってて、
ほとんどは間違い。

ハーメルンの笛吹き男の話
みたいに生徒が
いなくなってるのは、事実。

連れて行ってるのは、
《マーチング男子》…

俺じゃない。」

「マーチング男子はやっぱり、
早瀬だったんだね…

早瀬あんた「俺は…

『フォトンキネシス』

光をあやつり、与える者」