少し歩いていると、
美雨が思い出したかのように、

話し出す。

「そうだ…高嶺。」

「ん?なに?」

「噂のマーチング男子…って、
知ってる?」

「えぇ?なにそれ。知らない」

今はやりの何かなのかと、
私は興味津々で聞く。

「なんなのそれ!知りたい!」

すると、美雨は
オカルト話のように話し出す。