「ふざけないで!からかうのもいい加減にしてよ!会長になれなかった私への嫌味!?それとも励ましてるつもり!?同情ならいらない!それならはた迷惑!魔法使い?いるわけないでしょ!!私は小さい時からおとぎ話は信じる人じゃ無いんでねぇ!…ハァハァ…」


私が息継ぎをせず、
必死な顔をして言い終わる。

その時、早瀬は
少し引いた様に驚いた顔をした。

そして、

「違う!…俺は真剣。

お前をからかってないし、
同情すらしてない。

それに来たくてここに、
来たわけじゃない。

後、魔法使いはいる。
信じるか信じないかは…

お前次第。
何か言いたい事は?」

と、眉間にシワを寄せて言った。

「ないっっ!!」

「そうですか。
次第っていったけど、

信じた方が身のためだから。

お前も『生きた人形』に、
なりたくなかったらね。」

「信じるわけないでしょ!」