ー昼食ー


ガチャッ



私は勢いよく屋上のドアを開けた。



かけるくんは屋上のまんなかでスヤスヤと眠っていた。


寝顔も変わってないなあ。そうおもいながら、ついつい私もあおむけになってしまった。



「あ...飛行機雲だ。」かけるくんがいきなりそう呟いた。



かけるくんが指指したほうを見ると濃くはっきりとした線を一筋残していっていた。



「そういえばさあ、昔もこうやって空を見てたよね。」



「そうだね。」かけるくんはそういうと、眩しそうに目を細めた。