私は知らなかった。彼の大きな秘密を。



朝、目覚まし時計が鳴ると同時に昨日の事が夢じゃないと確信できた私は嬉しくて仕方なかった。


忘れられなかった初恋が実った。


もう会えないと思ってたけど、再会できて、しかも両思いで今付き合ってるなんて...!


運命でしょ?これは。「おねーちゃん顔キモい。」


妹のりほだ。「だってさ~。」話そうとしたら無視してどっか行っちゃった。


でも、ホントに嬉しい。私は制服のネクタイを整えて部屋をでた。



学校ではかけるくんはたくさんのクラスメートに囲まれていた。


私も話したいけど、邪魔しちゃ悪いなと思って話しかけにいくのを辞めた。


ブブブ...ん?メール?って、かけるくんからだ!


[お昼屋上で一緒に食べよ?]って。


私はすぐにOKのメールを送った。