「…下梶、もう大丈夫なのか?」

あ、下梶呼びなんだ…

ちょっとがっかりしながらも笑顔で答える。

「うん。お昼休みだしそろそろ教室戻ろうと思って…」

そう答えながら、急にさっきの結奈ちゃんの言葉を思い出して

久瀬君の顔をまっすぐ見れない。

"はっきり公言した"って、『優雨』って…

「下梶?…まさか結奈が変なこと吹き込んだか?」

「い、いやいやそうじゃなくって!
あの、その…」

「なんだよ?」

う…なんか久瀬君がじりじり迫ってくる…

「…その…結奈ちゃんから聞いたんだけど、
私たちが付き合ってること公言したって…
あと…し、下の名前で呼んだって聞いて…」

かあああ…////

なんで言いながら真っ赤になってるの私っ…

そう思いながらそっと顔を上げると…