その声にはっと顔を上げる。

「あ、皐月。グッドタイミング」

「…偉そうに言わないでくれ」

そう言った久瀬君を見て、

わあ、眉の寄せ方までなんかきれい…

なんて思っちゃう私はかなりの重症。

「あ、休み時間終わっちゃう!
じゃあまたね、優雨ちゃん!」

結奈ちゃんがそう言って私に手を振ったので、

私もうんっと頷いて振り返し、

結奈ちゃんの後ろ姿を見送る。

全部、今までのことも誤解だったんだ…

実は久瀬君のこと好きなんじゃないかな、とか思ってた…