その言葉にきゅっと唇を噛む。

「結奈のこと、そういう風に思われてるのも心外だし…
そもそも関係ないってなんだよ?
はっきり言ってくれ」

どこかイラついたような声でそう言った久瀬君に、

じわっと潤んできた瞳を向ける。

「っ…じゃあ関係あるの?
言ったところで私のこと応援するって言う気?」

ペラペラと、思ってもないことが口から出てくる。

止めなきゃ。

…そんな思いはすぐどこかに消えていく。

「そうだよね、"友達"だもんね。
久瀬君、私と"友達"だから恋の応援もしなきゃって思ってるんでしょ?
でもそんなのいらないよ」

そこまで言った時、久瀬君が口を開いた。

「…応援とか、そんなことする気はさらさらない」