リビングから出る扉はこの一つしかない為、本当に3人きりの密室だ。
母さん達と3人なんて、何年ぶりだろうか?
「取り敢えずソファに座るか。」
「そうね」
「………」
ご丁寧にティーセットだけが置いてあったので、有り難くもらう事にする。
「真白……お前が怒るのも無理ない。俺たちはお前に隠し事ばかりしてきた。」
父さんが、口を開いた。
「でもね?姫奈から聞いたと思うけどあれが最善策だったの……だけど結果的に真白を傷付ける事になったわ。本当にごめんなさい。」
泣きそうになる母さんにハンカチ。差し出す父さん。
いつになってもラブラブっぷりは健在らしい。