"ごめんなさい……"




姫奈が泣きながら謝る姿が頭から離れない。





姫奈の為にも、俺もそろそろ向き合わなければならないと思った。





次の日、姫奈は学校を休んだ。




多分大事を取ってのことだろう。





姫奈が居ない生徒会室は静まり返っている。




今までどうやって過ごしていたんだっけな?




そんな単純な事を忘れるくらい、姫奈の存在は俺たちの中でデカくなっていた。






学校が終わって、溜まり場に行くとアランから電話が掛かってきた。





「もしもし」




ー「真白!お嬢様がっ!お嬢様が大変だっ!」





「何処にいる!?」




ー「家のリビングだっ。頼むから早くっ!」






切羽詰まったアランの声を聞いて、身体は自然と動いた。





部屋を飛び出てバイクに乗り、スピード違反しまくりで家まで急ぐ。




家に着いて、俺は急いでリビングに行く。





リビングに行くと、母さんと父さんが居た。




内心思わず舌打ちをする。