「ごめんなさいお兄様………」





涙を流しながら俺に謝る姫奈。





「ごめ…ヒック……ヒック……」





「お嬢様、落ち着いて下さい。深呼吸して。吸って、吐いて。そうです。」





過呼吸を起こした姫奈に、慣れた手付きで袋を口元に持っていき落ち着かせるアラン。





俺たちは姫奈が落ち着くまでの間、何も出来なかった。





姫奈はそのまま落ち着くと寝てしまった。





「お嬢様は自分を責めると分かっていたからこの話をしたくなかったのに……さっしと和解しろ。じゃないとお嬢様はご自分の事を一生責めることになる。」






アランは俺を一睨みすると、姫奈を姫様抱っこして部屋を出て行った。





多分帰ったのだろう。





部屋に沈黙が続く。