アランと別れて部屋に入る。
1ヶ月振りに入った部屋は、以前と何一つ変わっていなくて綺麗なままだ。
きっと使用人が掃除を毎日してくれているおかげだろう。
私は部屋着に着替えて、ベットに入った。
仮眠するつもりが、疲れていたからか起きたら次の日になっていた。
次の日、起きて食堂に行くとお母様とお父様の姿があった。
「おはようございます。」
「おはよう姫奈。よく眠れたかい?」
「おかげさまでゆっくり出来ました。」
「それは良かった。」
「お兄様は?」
「真白なら私たちが起きた時にはもう出掛けていたよ。」
また、悲しそうな表情を見せるお父様とお母様。