「確認しておくが、今好きな人や付き合ってる人なんていないよな?」






「……………はい。お父様。」






初めて、お父様とお母様に嘘を吐いてしまった。





罪悪感で胸が一杯になる。





「ならいいんだ。」





「招待状はこちらで出すから何も気にしなくていいわよ?」






「わかりました。」





「それじゃ、長旅で疲れてるだろ?今日はゆっくり休みなさい。」





「はい。失礼します」






私は一礼してアランとリビングを出る。





「お嬢様……」





アランの言いたい事はわかる。





「仕方ないわ。今は怜夜様を信じるしかないの。」





「そうですか…」