「恥ずかしいです」





「大丈夫だ。誰も見てねぇ。」






「うぅー、でも」






「可愛い」




そう言ってまた私の唇にキスを落とした怜夜様。






「やっと手に入れたっ」





私を抱き上げてクルクル回る怜夜様。






「きゃっ」





珍しく笑顔の怜夜様。




その姿にキュンとする。




「もう今日は遅いし寝るか。おやすみ姫奈。」






「おやすみなさい怜夜様。」






チュっと背伸びをして怜夜様の頬にキスをした。




満更でもなさ気に私の頭をポンポンして、部屋を出て行った怜夜様。






その日は動悸が収まらなくて眠れなかった。