「姫奈、お前にその感情を教えてやる。」





「?はい」





「お前は俺に恋しているんだ。」







「えっ………」





私が、怜夜様に恋……





本当は、心の中では分かっていたのかもしれない。





それに納得している自分が居るから。





だけど……好きでない人と結婚するに当たっては、恋をしたくなかった。





唖然として固まっている私に、嬉しそうに頬を緩める怜夜様。