「祐、来てくれたんだ。ありがとう。ねえどうしよう。私ね、テレビに出ることになったんだけど、うまく話せる自信がない」
「大丈夫、うまく話そうとせずに思ったことをいえばいいから」
「でも、やっぱり緊張するし、できないよ。それに南ちゃんみたいに可愛かったらともかく、こんな平凡な私がテレビなんて出ても宣伝にもならないし」
「・・・葵、両手出して」
「えっ?両手??」
意味がわからないまま、言われた通り、両手を前に差し出すと胸の前で指を絡められ、恋人つなぎ。こ、このパターンはまさかこんなところで・・・
「俺の中では葵が一番可愛い」
そうだ。前もこのパターンだった。コツンとおでこをぶつけてくるパターン。でも、降ってきた言葉は極上に甘すぎてクラクラしそうになった。
「で、したんですか?してましたよね?いいなあ、あんなイケメンとキス」
「だからしてないってば」
定刻になり、どんどんとお客様がバスに乗り込んでくる。祐は甘い言葉だけを残して帰ってしまったけど、さっきよりもずっと緊張は収まった。ドキドキはしたけどね。
でも、さっきのあの場面を南さんに見られてやたらと追及されてしまった。してないと言ってるのに。
「大丈夫、うまく話そうとせずに思ったことをいえばいいから」
「でも、やっぱり緊張するし、できないよ。それに南ちゃんみたいに可愛かったらともかく、こんな平凡な私がテレビなんて出ても宣伝にもならないし」
「・・・葵、両手出して」
「えっ?両手??」
意味がわからないまま、言われた通り、両手を前に差し出すと胸の前で指を絡められ、恋人つなぎ。こ、このパターンはまさかこんなところで・・・
「俺の中では葵が一番可愛い」
そうだ。前もこのパターンだった。コツンとおでこをぶつけてくるパターン。でも、降ってきた言葉は極上に甘すぎてクラクラしそうになった。
「で、したんですか?してましたよね?いいなあ、あんなイケメンとキス」
「だからしてないってば」
定刻になり、どんどんとお客様がバスに乗り込んでくる。祐は甘い言葉だけを残して帰ってしまったけど、さっきよりもずっと緊張は収まった。ドキドキはしたけどね。
でも、さっきのあの場面を南さんに見られてやたらと追及されてしまった。してないと言ってるのに。