「だからってなかったことにしろって?そんなの無理に決まってるだろ。確かに先方は俺らの謝罪を受け入れてくれた。社長を責めるだけ責めてな。会社の信頼関係に関わることを黙って見過ごせるわけないだろ」
「でも、だからと言って柳くんを責めても何も解決しないよ」
「なんで、お前が柳を庇う?俺は、あそこまで社長を罵ったあいつらが憎い。なんで、社長があそこまで言われなきゃいけないんだ。だからこの件については、黙認するつもりもないし、柳を徹底的に問い詰める」
「・・・じゃあ実は私がメモに気づかなかったって言ったら納得してくれたの?」
「それ以上言うと、本気で怒るぞ。悪い。今日はもう帰る」
立ち上がり、玄関へと向かう優木くんを急いで追いかけ、後ろから抱きしめた。
「・・・帰らないで、まだ話、終わってない」
「今日はもう、話したくない」
「優木くん、一人で抱え込まないで。私のために。私のことで一人で悩まないでよ。私のことなのに私が分からないなんておかしいよ」
更に回した腕に力を込めた。どうして、また勝手に一人で悩んで一人で結論づけようとするの?もう、そんなのばかりじゃ嫌。だって私たちは・・・
「俺、今何するかわかんないから離して」
「・・・離さない」
「離せって、言ってんだろ」
「ぶつけてよ。私にもっと。かっこいいところばかり、見せようとしないで弱いところも、全部、さらけ出してよ!」
「でも、だからと言って柳くんを責めても何も解決しないよ」
「なんで、お前が柳を庇う?俺は、あそこまで社長を罵ったあいつらが憎い。なんで、社長があそこまで言われなきゃいけないんだ。だからこの件については、黙認するつもりもないし、柳を徹底的に問い詰める」
「・・・じゃあ実は私がメモに気づかなかったって言ったら納得してくれたの?」
「それ以上言うと、本気で怒るぞ。悪い。今日はもう帰る」
立ち上がり、玄関へと向かう優木くんを急いで追いかけ、後ろから抱きしめた。
「・・・帰らないで、まだ話、終わってない」
「今日はもう、話したくない」
「優木くん、一人で抱え込まないで。私のために。私のことで一人で悩まないでよ。私のことなのに私が分からないなんておかしいよ」
更に回した腕に力を込めた。どうして、また勝手に一人で悩んで一人で結論づけようとするの?もう、そんなのばかりじゃ嫌。だって私たちは・・・
「俺、今何するかわかんないから離して」
「・・・離さない」
「離せって、言ってんだろ」
「ぶつけてよ。私にもっと。かっこいいところばかり、見せようとしないで弱いところも、全部、さらけ出してよ!」