「………」

はい、無言でガン見されました。

「千多さん…体調わるいんですか?」

あら、先生ぽいね。

「はい、なんか、熱があるらしくて…。」

白澤先生の近くに行く。

「あー、そーいえば。顔、赤いですね。」

それは多分熱のせいじゃないですけどね。

そして、白澤先生にもおでこに手をあてられました。

世界がぐにゃぐにゃ歪んでます、先生。
足がふらふらします、先生。

その瞬間私は倒れこんでしまった。
しかも、目の前に座っている白澤先生にももたれかかるように。

「…っ?!なつ?!大丈夫か?!」

なんで、下の名前?
なんで、呼び捨て?
なんで、敬語じゃないの?

なんであなたは私を抱きめているの?

私は期待してもいいのですか?