この春。
私、千多 なつは高校2年生になった。

無事、中学からの友達の佐々原 れなと同じクラスになることができた。

れなは中学校のころにできた友達で何でも話せる仲だ。

そして、夢が現実になった。
新任式で白澤舜也…先生が新しい保健の先生になることがわかった。
そう。あの大好きだったしゅん君が。

すごく嬉しかった。
毎日しゅん君に会えるんだって。
毎日喋れるんだって。

でも、新学期が始まって何ヵ月たってもしゅん君と喋ることはできなかった。

もう、しゅん君をしゅん君と呼ぶことはできなかった。

だって、私としゅん君の関係は幼馴染みから先生と生徒という関係になったんだから。