「‥‥ご馳走さま
今日も遅くなるし外で夜食べてくるから私の分はご飯用意しなくていいわよ」
「ん」
じゃあそろそろ準備するから、と言い残して母さんはリビングから出ていった。
時計を見ると7:20。
することねぇなぁ。
何気なくテレビをつける。
いつもこの時間寝てるからなぁ。
「7月〇日、今日の天気は〜」
テレビから聞こえるお天気お姉さんの明るい声。
こんな朝っぱらから仕事なんて、大人は大変だな。
そろそろ母さんも仕事に行く時間か。
だとしたら父さんも起きてくるかな。
「‥‥はよぉ」
廊下につながるドアから聞こえた間の抜けた声。
「父さんおはよ」