確か母さんが起きるのは6:50のはず。


「母さんこれいつ作ったの」


思わず口をついた疑問に母さんは笑いながら答えた。


「昨日寝る前に準備しとくのよ

ご飯は昨日のうちにタイマー機能でセットしておけば朝起きる頃には炊けてるし
お味噌汁なんかも具材だけ切っておけばそんなに時間もかからないわ
卵焼きもお魚も焼くのに時間いらないし‥‥」


俺には真似出来ない要領のよさ。


やっぱ母親はすげーなぁ。


「憐斗も料理するんでしょう?
今度教えてあげようか?」


母さんに曖昧に返事をしながら朝飯を口に運ぶ。


「‥‥うまい」


いつもながら安定の美味しさ。


「ありがと」


ふふっと笑いながら母さんも朝飯を食べ始めた。