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「なんですか、その病気」


静かな部屋に震える声だけが響いた。


「簡単に言えば、記憶障害ですね

精神的なストレスや外傷‥‥例えば事故などで頭を強打したりなどで発症する病気です」


「娘は‥‥治るんですか?」


「‥‥娘さんの場合は強いストレスなどによるものかと思われますので

可能性がないこともないですが‥‥

何せ本人のお気持ち次第、焦ることなくゆっくりと様子を見た方が良いでしょう」


「そう、ですか」


「はい、あまり心にストレスがかからない所で生活するのが良いかと思われます」


「‥‥ありがとうございました」