「お前、送り狼にはなるなよ!」
「そーだそーだ!
彩ちゃんには指一本触れるなよ!」
放課後、彩と帰ろうとした時に俺に声をかける圭と純太。
純太の場合は同じクラスになれなかった腹いせも込めてか一言余計に。
それを聞いて俯きながら赤くなる彩。
‥‥かわいい。
「よし、じゃあ帰ろっか
こっちだよ」
どこ案内しようかなー、とか考えつつ歩き出す。
案内するも何も田舎過ぎて何もねーからな‥‥
「ここ、静かでいい所だね
私が前住んでた所は騒音ばっかでどこいってもうるさかったんだ」
へへっと笑いながら無邪気に言う彩。
そこから嫌味な所はみえない。
「んじゃあこれぞ田舎って所でも行くか!
そこだからすぐ付くと思うけど」
俺が彩にいうと、嬉しそうに頷いた。