「うわ、お前にそれ言われる日が来るなんて‥‥
明日は雪が降るな」
確かに遅刻常習犯の俺がこれをいう日が来るとは。
だとしても父さんもこいつも酷くねーか?
「俺だって遅刻しようとしてしてるわけじゃねーし」
「じゃあ毎日早く来いよ!」
‥‥ごもっともです。
「じゃあ俺こっちだから」
廊下で純太と分かれて自分の教室に入る。
「えぇぇぇぇ!
ちょ、憐斗どうした!?」
「松本くん今日早いね!
何かあった!?」
「‥‥は?」
「いや、お前がこんな時間に来るとは‥‥
明日は雪だぞ!」
「こんな暑い時期に降るわけねーだろ!」
みんなして俺をなんだと思ってるんだ、まったく。