な、なに…?



すると、黒髪に澄んだ瞳の男子がこっちへ来た。


な、なに…なんなの…。
私ってば入学初日からついてな……


!!?



「ごっ、ごめんねっ!?!?
大丈夫?!?!ほんと、ゴメンね……
俺らがふざけてたから…」



なるほど。


周りはガヤガヤしていて、


高校生だとか言って盛り上がっていた。


彼らもそのうちの騒いでたメンバーの一部。


ああ、この人よく見るととても綺麗な顔立ち。


すごい、吸い込まれそうな瞳だ…




そんなことを思ってると




「ほら!お前も謝れって!俊哉!!」



え……

俊哉って、あの、優がいってた平沢俊哉?……



「なんで。俺なんもしてねんだけど。」




……………




なんなの。コイツ。




「お前何言ってんだよ!ぶつかったの、女の子だぞ?しかも、お前が入学前から気になってたあの………」



「っるせーよ。」



黒髪の子は最後の方は声がちっちゃくて、
何を言ってるか聞き取れなかった。



「と!とにかく!ごめんね!!!」



申し訳なさそうに謝る彼がなんだか可哀想で



「大丈夫だよ。わざわざありがとう。」



私はそう言い放った。


黒髪の男子はパアッと笑顔になり、


つられて私も笑顔になってしまう。


平沢俊哉は顔を片手で押さえ、


もう片方の手で黒髪男子の手を引いた。



さっきの黒髪男子、なんて名前だろう…


って!私なに気になってんの?!


と、とにかく!


無事でよかった…私。笑