登場人物
かおる__日本人形の恐怖に怯えている五歳の女の子。
あたしは、夢をみた。ふしぎな夢。まっしろなせかいに、ひとり、気がついたらたってた。
「ママ―」
って、さけんだけど、ママはいない。あたしだけ。そしたら、
―カラン
っておとがした。あたしのほかにだれかいるんだ。そうおもったら、きゅうにらくになった。でも、そのあんしんかんも、すこしのあいだだけだった。
やってきたのは、日本人形だった。ぞうおにみちたかおをした。それで、夢はおわった。あたしは、いそいでにぎやかなリビングへはしった。
プロローグ 終
第一章へ続く