「おい!弟!!」
後ろから男の子みたいな声が聞こえた。
このハスキーボイスは・・・
「ごめん、真白。ちょっと行ってくる」
「うん♪」
もう気にならない。
飛鳥が爽音と話そうが、知らない女の子と話そうが何も気にならない。
二人の薬指で光るおそろいの指輪が私を愛してくれてる証だから。
飛鳥たちの方を見ると爽音が飛鳥のスネを蹴っていた。
涙目で腰をかがめスネをさすった。
涙目の飛鳥が私の方にきた。
「・・・真白、一緒に幸せになろうな!」
いきなり変なこと言うから・・・嬉しすぎて、熱いものが込み上げてくる。
「・・・うん・・ッ」
声が震えた。
「えっ!?真白?」
オロオロする飛鳥が私の涙を拭いた。
「・・・泣くなって。爽音との約束さっそく破っちゃったじゃん・・・・。」
「え・・・っ?」
ぼやける視界に飛鳥が入った。
「いや、なんでもない」
私の涙が飛鳥の大きな手を濡らした。
「飛鳥・・・ッ。」
「ん?」
飛鳥の体温が体を包んだ。
「私も・・・っ、愛してる・・よ」
「ん・・・///でも、オレの方が愛してる」
その言葉にまた嬉し涙が溢れた。
二人の熱い唇がぶつかった。
私の4つの指輪が私たちを祝福してくれた。
END