私の考えは甘かった
3次会の席に着いた頃には、もう限界がきていた

めちゃくちゃだ…
もう何もかもどうでもいい

泣いて泣いて泣いて
わけわからない言葉連発して
先輩にも、ミホにも八つ当たりして
私は壊れた
今までの「ゆか」なんて、もういない

その瞬間、私の一部が消えた
「心から笑う」方法を、忘れてしまったから



どれだけ泣こうが、落ち着かない
涙が枯れることだってない

ここにいても、何もできないし、何も起きない、迷惑でしかない私は、ここにいる意味あるのかな…


「帰る」

終電の時間が迫ってきて、やっと立ち上がった私は、出口へと向かった

いつの間にか後ろにミホがいて、何も言わずに付いてきてくれてた
それが、一番助かる
変に声かけられるより、黙って側にいてくれる方が、気楽だ

「ミホはオールするの?」
「うん…」
「そか、気をつけてね」
「ゆか…今日ありがとう…辛いのに、来てくれてありがとう」

私こんなだったのに…散々迷惑かけたのに…そんな私にミホはありがとうと言った

そして、私を抱きしめた
温もりが私を包む

涙ぐむけど、これは悲しい涙じゃない


「…じゃあ、またミーティングでね」


そう言ってエレベーター前まで歩き出した時