あぁ…私…

また、だ

昨日私は、再びやってしまった
私の唇と、イケメンくんの唇が触れて、舌と舌が触れ合って、下着のフックは外された

手が布の下に潜って肌に触れるのを、私は許してしまった
何度もキスをして、甘い感情を抱いた

もうハルキは私のことを好きじゃない
そう考えたら、もう何もかも投げ出したくなった
自分を含めた全部
だから、何をされようと、否定する気にはならなかった
むしろ、私を汚してほしかった

矛盾してる
好き、待ってる、ずっと変わらない
このセリフはどの口が言った言葉?

そんな簡単になくなる気持ちなの?
たったその時引き止めるための言葉だったなら、そんなのいらない、私はそんなの欲しくない

苛立ちが収まらない中で、遊びだとわかっていても、男の行動を許す範囲、受け入れた


もうすでに意識はハッキリしていて、昨日の出来事は全部思い出した


本当は、わかってる
自分がしていること
よくないってことも十分わかってる
でも、そんなの関係ないくらい、自分がどうでもよくなってしまった
ハルキのことも、恋も、もうどうでもいい…


枕元の携帯に手を伸ばしてとりあえず時間を確認すると、いくつかのLINE通知がきてた

その中に、ハルキの名前があった
「いつ会えるの?」という文字

だから、今月は会えないんだってば
言ってんじゃん…

正直ハルキとLINEすることがダルい…
そんなこと思ったのは初めてで、気持ちの薄れを実感した
私、本当により戻すくらいハルキを好きなのかな?

だるい…めんどくさい…
本気でこんな感情をハルキに抱いたことは今までなかった

「ハルキが会えないって言ってんじゃん」

寝ぼけた頭だけど、イライラは覚えてるし、昨日感じた不安だって覚えてる

「ワンチャン今日ない?」