あの日、なんであんなこと言ってしまったんだろう
もし時間が戻せるのなら…あの朝に戻したい
もっと考えていれば、いくるでも他に伝え方があったはずだ…

ゆか、傷つけてごめん…
こんな俺でごめん…


でももう過去は消せない

だから、賭けに出た
今の俺の全てをの気持ちを詰めた文章
めっちゃ時間かかったけど、ゆかを取り戻すことができるなら、何時間かけてもいい


これを送って、どう反応がくるか
他人がみたらたった一つのLINE
だけど俺には、これが最後の希望なんだ


その希望は、あっけもなく、静かに打ち消された

ゆかから送られた返信は、遠回しに言われた別れ

「私の気持ち」か…
好きだったら、考える必要なんてないはず
気持ちは考えるもんじゃねえよ?

ゆか、お前それわかってる?

涙も出ねえ…
なんだろう、気持ちがわかんなくなっちまうこの気持ち
俺に感情というものがあるのかすらわかんなくなった

お前が初めてたった
こんな好きになることさえ俺は知らなかった

すげえな…人ってこんなにたった一人のことを想えるんだ

お前が教えてくれたよ

俺は今まで、特に他人には興味持たず、物事は大抵第三者からの目線で見ていた
その方が楽だし、色々と問題なく済むから
感情的に動いて、面倒なことに巻き込まれたくなかった

こんなに自分の気持ちに振り回されるなんて、初めてだよ…
ゆかを失った今、俺はどうりゃいい?
わかんねえよ…


どうしてもっと大事にできなかったんだろう

もう、ないんだな
お前が俺に甘えてくることも
お前が俺の部屋にきて、嬉しそに「ただいま!」って言うことも

一緒に旅行行ったり、映画みたり、美味いもん食いに行ったり、記念日祝ったり…

お前の笑顔が俺に向けられることも、もうねえのか?

次にお前が「好き」て誰かに言う時、目の前にいるのは俺じゃないのか…?


あいつなら、相手なんかすぐ見つかるだろう
なんだかんだ、お前モテんだよ
自覚してっかわかんねえけど…

次の記念日は、他のやつに祝ってもらうのな

俺じゃないことが、こんなにも辛い

お前の誕生日に予約した店…キャンセルしなきゃ


本当に、もう終わり…