「今日はわざわざありがとう
ほんとに自分勝手だったし、傷つけたってことは間違いない
でも、さっき言った好きだってこと、それは紛れもない事実だから

家でゆっくり答えを考えてきてほしい
それまで、待ってる」


ハルキ…

涙が溜まるのは言うまでもない

それでも、私は短い答えしか返すことができない
「うん」と「ありがとう」しか言えない

ハル…ハル…
たくさんの文字が映る画面
けれど私からの吹き出しには、素っ気ない返事しか映らない
見つめ続ければ続けるほど辛くなってきてすぐ画面を消した
何も、変わりやしない



ハル、待ってて…ちゃんと答えは出すから
それまで、あなたの気持ちも変わらないで待ってて


「はぁ…」
涙を抑えるために、上を向くことしかできなかった


家に着いて降ろす鞄
アクセを外してそのままベッドの上で壁に背中を預けた

正直、答えなんてもう決まっていた

失いたくない

私だって…そんなの一緒だよ
泣いて泣いて泣いて、それでもまた泣いて

初めてずっと一緒にいたいと思った人
終わらせるか、また始めるかは、もう私次第になった