演じてたって言われた
その時、全部が崩れた
私を好きになったハル、私が好きになったハルが、全部作り物だって言われたような気がして…私は全てを失い、全てが許せなくなった
頭を支配する過去のトラウマ
走馬灯のように蘇る恐怖

やっと…やっと信じてもいいかもって思える人に出会えた…
本気でそう思った

この半年間繋げた信頼は、こんなにも儚く壊れるの?
私、そんな強くないよ?
信頼する心への道は、細い糸で繋げられていたの
あなたはそれを、切り離した

「わかってる…全部が全部嘘じゃないかもしれない…わかってる…それなのに…っ…!」

次第に涙が溢れ出し、増す一方
止まれと願えば願うほど、体の水分が失われていく