一瞬、時間が止まった
周りの音が聞こえなくなって、頭の中が真っ白になった

正直ただただ謎だった
昨日までは、ラブラブだったのに


「距離置こう」


うそだ
あんなに仲よかったじゃん
こんなに仲良くいられるのすごいねって…
すごい気合うねって…
相性あうねって…
何度も繰り返し話してたじゃん!

再び鳴り響く受信音

「俺ら、性格合わない」


ねえ…

どうして?


わかんない

何も言えない

表現できる言葉なんてないほど、何も言えなくて
ただ呆然となる


降りるはずの駅で降りて、乗り換えて
時間は過ぎるけれど、私に中のものが全て消え去ったよう

「心」というものが…


その日はサークルの一大イベント
なんで今日…?

そして、さらなる意地悪はすぐにやってきた…

集合場所に近づくにつれ、辛くなってくる心
羅列される理由


話の流れなんて気にしてられない
知りたいのは、たった一つの答え

「私たち、終わっちゃうの…?」

振り絞った力で、スマホを打った
震える指で送信を押す

この答えで、全部わかるよ


そしてちょうど集合場所に着いたその時、鳴った携帯