この学校には王子が2人いる。




俺様王子と爽やか王子。





両方人気のある王子でファンクラブまである。






誰もが認めるイケメン2人。







そんな2人だが、2人とも彼女なし。








そんな、みんな大好きな王子だけど、

わたし、卯波愛、高校1年生。

わたしはあいつらに全く興味ない。



そんなん、どーでもいいって話よ。




「キャア〜〜〜〜〜!!!!!!!」





この声が聞こえたらあいつら王子が来た証拠。






うーわー、よくあんな声出せるなぁ




女の子は違うね、うん



って、わたしも女だよっ!!




ついつい、忘れてたわ←





今日も何事もなく終わればいいなぁ〜






なんて、思ってた朝のわたし、恨むよ





今、放課後




秋だから、もう夕方でも結構暗い。





そんななか、担任に雑用を頼まれた。





あの担任、なにかとわたしに雑用ばかり押し付けて来やがる!!

友達も部活行って帰っちゃたしさー




………バックレよっかなぁ





と、不気味なこと?を考えていたその時……




「はぁ、はぁ、おいお前っ!!!」




と、なんか焦ってる声が聞こえた。

気のせいだ。うん。なんか、この声聞いたことあるような気がするけど、気のせいだ。





「おいっ!!!卯波愛っ!!!聞いてんのかっ!!!」




そう問われてやっと、声の主を見たわたし。

…………うーわー、最悪





「おいっ、その明らかに嫌そうな顔で見んなっ!!」





そう、声の主………俺様王子こと、辰己楓。







「なんですか?」





こっちは大変なんだよ(怒)
用件あんならはよ教えなさいなっ(怒)





「俺をかくまえよ!今、人に追われてんだ」





へー、あ、そうですか。どうせ女子でしょうね。どこかのモテモテの王子様は……ふふっ



でもね、言ったでしょう?私、あなたに興味すらないの。だから、あなたをかくまう必要はないのよ。




「お断りするわ。早く、違う場所にでも行って」





そう言ってまた作業に戻る。


が、なぜか辰己はまだいる。なんなんだよ、一体……。





まぁ、辰己はまたどっかへ行ってしまった。




それから少しして、誰かが来た。