健太と出会ったのは小学校の入学式の時。人見知りだった私(愛)は、幼稚園の頃から仲のよかった、心音と春菜だけが唯一の友達だった。
入学から数日がたち徐々に友達もでき、学校に慣れてきたある時、どこからかとても視線を感じるようになった。
「…まさか…霊感体質になっちゃった…!?」
そう思いつつ振り返ると…なんだ、1人の男の子が男子の輪の中でただこっちを見ていただけでお化けなんかじゃなかった。ちょっと安心…する半面不信感があった。
「なんで愛のことなんか見てたの…?」
この状況でおかしく思わないほうがおかしいだろう。慣れたといってもほんの少し、まだ徐々にだったからその時の私にはこの出来事はとても大きなことだった。それに始めは「たまたまだよね…」とか考えたりもしたけれどそれが毎日、時には1日に何度も何度も続いたのだ。さすがにちょっと怖いかも…(苦笑)でもまだ入学して半年くらいだったし、人見知りだったからか一人でいることが多く、空想の世界を作ることが好きだったから「愛のこと好きなのかな?」とか夢物語の中のような設定を作っているうちに、だんだんそのこっちを見ていた男の子のことが気になってきた…。
私の性格は面倒くさいもので、気になったことはこれまた徹底的に調べたかったのだ。友達に聞いたり、その男の子の親友にも重大な情報をもらったり、でわかったことは《藤井健太 肌は色黒 黒髪 元気で明るくスポーツ万能・成績優秀→いわゆる天才》ということ。
「こんな明るくまぶしい地味な私とは大違いの天才児がホントに私のこと好きなんだろうか…」真面目に心配になってきた。こんなことになったら夜も健太のことを考えに考えてすぎて眠れなかった。「健太君の私へのちょっとでもいい感情が消えませんように…」明日は一言でいい…話しかけたいな…なんて思いながら眠りについた。
入学から数日がたち徐々に友達もでき、学校に慣れてきたある時、どこからかとても視線を感じるようになった。
「…まさか…霊感体質になっちゃった…!?」
そう思いつつ振り返ると…なんだ、1人の男の子が男子の輪の中でただこっちを見ていただけでお化けなんかじゃなかった。ちょっと安心…する半面不信感があった。
「なんで愛のことなんか見てたの…?」
この状況でおかしく思わないほうがおかしいだろう。慣れたといってもほんの少し、まだ徐々にだったからその時の私にはこの出来事はとても大きなことだった。それに始めは「たまたまだよね…」とか考えたりもしたけれどそれが毎日、時には1日に何度も何度も続いたのだ。さすがにちょっと怖いかも…(苦笑)でもまだ入学して半年くらいだったし、人見知りだったからか一人でいることが多く、空想の世界を作ることが好きだったから「愛のこと好きなのかな?」とか夢物語の中のような設定を作っているうちに、だんだんそのこっちを見ていた男の子のことが気になってきた…。
私の性格は面倒くさいもので、気になったことはこれまた徹底的に調べたかったのだ。友達に聞いたり、その男の子の親友にも重大な情報をもらったり、でわかったことは《藤井健太 肌は色黒 黒髪 元気で明るくスポーツ万能・成績優秀→いわゆる天才》ということ。
「こんな明るくまぶしい地味な私とは大違いの天才児がホントに私のこと好きなんだろうか…」真面目に心配になってきた。こんなことになったら夜も健太のことを考えに考えてすぎて眠れなかった。「健太君の私へのちょっとでもいい感情が消えませんように…」明日は一言でいい…話しかけたいな…なんて思いながら眠りについた。