その時。



突如あたりが明るく光を放つ。
それは、梨乃が消えた時に感じたような光。




「な、なんだ・・・?」




眩しさに目を細めて男かざしたその向こう。
光が落ち着いてきたその場所に、人影を見た。




「――――梨乃」





そこに浮かんだその姿。
現れた梨乃と視線が合わさる。




「シドっ!」



ブワッと泣き出した梨乃が駆け出しシドに抱きつく。
シドは突然の事に戸惑いながら戻って来た梨乃を抱きしめ返した。