「シド・・・、シド・・・。ねぇ、どうしたらいいの?私、どうしたらシドのところに行ける?」



指輪にそう問いかける。
返事はない。



「どうしたら・・・」




もう、戻れなかったらどうしよう。
一生、シドに会う事が出来なかったらどうしよう。


シドに触れることも。
言葉を交わすことも。

愛し、愛されることも。



出来なくなってしまったら。



「シドに会いたい・・・!シドとずっと一緒にいたい・・・!」



祈るように。
訴えるように。



「私には、シドが必要なの・・・っ!」




その言葉と同時に辺りが光で包まれた。