同じ頃――――― シルスタ王国で与えられた自室のテラスに出ていたシド。 梨乃と同じように星空を見上げる。 「・・・もう、迷わない」 掌を見つめ、その手をグッと握りしめる。 「自分の気持ちにも、もう、嘘はつかない」 握りしめた拳。 その決意を胸に。 シドは自室へと戻った。