「は?」
「だから、安心してね」
梨乃の笑顔に、一瞬息が詰まる。
「なにを、するつもりだ・・・?」
それでも、梨乃の言葉に不安がよぎる。
なにかをするつもりなのだろう。
梨乃に、危険なことはさせられない。
「シドは、怪我を治すことを考えて。まだ絶対安静なんでしょう?」
「こんな怪我、どうってこと!」
「シド。私、怒ってるんだからね」
笑顔から一変、眉を寄せ怒った表情を見せる。
「もう、勝手なことしたら許さないんだから。私がいいって言うまで、大人しくしてて」
「大人しくって、なにをするつもりかくらい教えろ!」