そう思ったシドは、外に出ようと扉に手をかけた。
ぐ、と力を込めるがなぜか開かない。
「・・・なんだ」
ガチャガチャとノブを回そうとするがビクともせず、鍵がかけられたのだと気付いた。
ダンダンダン、と扉を強く叩く。
しかし、なんの反応もない。
「くそっ!」
ダン!
とひときわ大きく扉を叩き、ズルズルと座り込んだ。
終わるまで、閉じ込めておく気か。
これじゃあ、知らせることも、助けに行くことすらできない。
それから数日、窓の格子から食事が運ばれるだけで、そこから出してもらえることはなかった。
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