心が、侵されていくのがわかる。 真っ暗な闇へと引き戻されていく。 ――お前の居場所はここだろう。と 誰かに言われている気がして。 明るく暖かなあの場所は。 自分には不釣り合いだったのだ。 自分を護りたいと言ってくれる。 自分のために泣いてくれる。 そんな人がいるなんて。 その手を、離さなくてはいけないなんて。 あんまりだ。