「え、・・・ゆりね!?」
ドレス姿で笑顔で登場したその姿に、梨乃は驚きを隠せない。
梨乃の反応に、シドも驚きに目を見張った。
「どういうことだ・・・」
「え、本当に、ゆりねなの?どうしてこんなところに?」
「会えてよかった!梨乃の事、ずっと心配してたんだよ?会える機会なくて遅くなっちゃったけど、今日来るって聞いて楽しみにしてたの」
とても嬉しそうにキャピキャピと話すゆりね。
梨乃は、その現実が理解できず驚きに言葉が出なかった。
高校で仲よくなって、親友だったゆりね。
ずっと一緒にいて、笑ったり泣いたり、もう会えないと思っていたのに。
「どうして・・・」
「私も、こっちの世界の人間だったの。偶然だね。驚いちゃった」
「ゆりねも、知らなかったの?こっちに戻った時、驚いたでしょう?私、なかなか受け入れられなくて・・・」
「・・・そうだね」
一瞬、表情が変わったのを、梨乃は気づかず、再会の喜びに胸を高鳴らせていた。