「わっ!?」

「早く力をつけて、お前の専属騎士になってやるよ」




そう言って立ち上がる。
覚悟が決まった。


シドの瞳に迷いは消え、戸惑い見上げる梨乃を見下ろした。




「だから、安心して待ってろ」





護りたいものができた。
それがこんなにも、温かいものだったなんて。




奪う事しかできなかった自分。




今なら、変わることができるかもしれない。





そう、思った。





「うん。私も、負けずに頑張る!」