固く閉ざされた扉が開いたのは、どれ程経った頃だろうか。
「戦いは、いったん終息いたしました。もう、出ていただいて大丈夫です」
「そうか、では報告を聞きに行こう」
「はい」
国王がそう言って立ち上がると階段を上がっていく。
梨乃がドクン、ドクンと心拍数が上がる。
「怪我人の状況は」
「重傷者10名、軽傷者35名です。けが人は、いったん武道場を医務室の代わりにして運び込んでいます」
「わかった」
梨乃は、その言葉にハッと顔を上げる。
フラッと立ち上がると階段に向かう。
「おい?」
様子の違う梨乃に、シドが声をかけるが梨乃は返事をすることなく階段を上がっていった。
梨乃は地下室から出るとそのまま、一直線に向かう。
シドは梨乃を追いかける。