城の外に出ると、裏門あたりが騒がしい。
走る足を速め駆けつけると、黒装束の男と城の騎士が戦っている最中だ。
「速やかに片づけます!」
「ああ」
「汚さず、騒がず、速やかに。いいですね」
「なんだよその三原則・・・。了解」
シドとロイは剣を鞘のまま抜きだし、鞘が抜けないように布を巻きつけ構えた。
「行くぞ」
「おう!」
一斉に駆け出したシドとロイは黒装束の男たちを次々と倒していく。
短い唸り声をあげながらあっという間に倒れ意識を失う男たち。
騎士たちは呆気にとられた。
「すごい・・・」
「さすが、ロイさまだ」
「あの男も、かなりやるな」
2人の圧倒的な強さに、圧巻された騎士たちなのだった。