「今日のゲストはStarlightのみなさんです!」
拍手が巻き起こる。
3人は引きつりながらもなんとか笑顔を作った。
「みなさんはデビューしてからまだ間もないのに、すごい人気ですよね!」
「ありがとうございます。」
Saraの笑顔はもちろん完璧だったが、MinaとHarukiは少し眉をよせて心配そうにSaraに視線を送った。
2人にはその笑顔が引きつっていることぐらい分かっていた。
「デビュー曲がヒット出来たことが、良かったんだと思います。みなさんありがとうございます。」
「3人で作った曲なんですよね?」
司会者の笑顔はSaraには見えていないようだった。
それを感じ取ったMinaが慌ててそれのフォローに入る。
「はいそうなんです!Saraが歌を作って、私がダンスを付けて、それをHarukiが監督、修正しました。
みんなそれぞれの得意な範囲を活かして、これからもこの形でやっていこうと思っています!」
「3人は仲がいいんだね!それじゃあ、歌ってもらえるかな?」
「はい!」
「Sara!どうして途中から答えるのを止めたの?」
瑞希の言葉に沙羅は唇を噛んで俯いた。
「しんどくて…。途中から意識がとんでました。ごめんなさい。」
「瑞希さん。」
今まで黙って見ていた晴樹も我慢できずに口を開いた。
「スケジュールが、詰まりすぎです。俺達昨日寝てないんですよ。」
「分かってるわ。次の撮影が終わった後休憩する時間を入れてるから、それまで我慢してちょうだい。」
それを聞いて3人はため息をついた。