「ちょっと!まてよっ!」

咲を連れてくなんて絶対に許さねー!

「、、、ま、、まってよ!」

咲が叫んだ。

「どうしたんだ?」

今は、それどころじゃねーのに

「2人とも何で喧嘩してるか知らないけど
私の気持ちは、考えてくれないの?
っていうか私、関係あるの?」

泣きそうになっている咲を見て、

俺は、なんて馬鹿なことしたんだろうと思った。

咲にお構い無しで一輝と喧嘩して、
絶対に泣かせたくないって思っていたはずなのに

「私帰るっ!」

咲が走りだしてしまった。

「なぁ一輝、正々堂々と咲に選んでもらおうぜっ!」

咲の事を考えたら、それが一番いいに決まってる。

一輝も咲が好きならそうするはずだよな

「チッ!しょうがねぇなー」

舌打ちをして認めてくれた。

「まぁ、俺が選ばれるに決まってる。」

記憶が無くなってすぐそばにいたんだから

油断は、してられねーけどな。