家に着いた時には心は大分落ち着いていた。


「ほら、着いたよ」

「ありがと」


目は腫れてるし、泣きすぎて腰が抜けてた。


「りょー」

「ん?どした」

「腰…抜けたー」

「はぁ?…泣きすぎだばーか」


そう悪態をつきながらもおんぶしてくれる亮はとっても優しいと思う。


「結愛ちゃんと仲良くしなよ」

「は?当たり前じゃん」


少しドヤ顔で答える亮を少し憎たらしく思うけど、そう純粋に想えることは素晴らしい。


「りょー、頼りないお姉ちゃんでごめんねー」

「何今更」


亮は苦笑しながら言った。